まんが「腰痛治療、その後に」その3
前回、魔法のように体が一瞬で治る事はないと言いましたが、
じゃあどんな事が起きているのか、という事の説明になっています。
腰痛や肩こりでは筋肉の膜にシワができている事が最近わかってきています。
生理食塩水(人の体液と同じ濃度の塩水)を注射して潤わせるとシワと症状が一緒に無くなる報告も増えてきています。
マッサージや鍼や灸で血流を良くして潤わせる方が自然よりの方法で良いと個人的には感じますね。
実はこんなにメジャーな腰痛や肩こり、科学的にメカニズムははっきりとわかっていないのです。
(メカニズムがわからない分野ほど理論的に怪しい商品や方法論が出てくるものです。怪しいな、と思ったらその道の専門家に聞くか、少し調べてからにしましょう。)
命にかかわる病気は何が何でもと日進月歩で研究は進みますが、次から次へと新しい危険性の高い病も日進月歩で現れます。
そんな中、ある意味命の危険性は少ない「たかが肩こり」にわざわざ莫大な研究費用を裂いたり、研究のために体を切って確認したり、最新の機器で頑張って測定できないのかなんかのか、研究のスピードは遅く感じます。
ですが、鍼灸は他の医療に比べてかなり積極的に治療ができるという事をこれまでのマンガで表現してきたつもりですし、
「メカニズムははっきりしないけど効果があるし利用しよう」という認識は日本だけでなく中国や韓国のアジア圏はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカに至るまで広がっており、
決して日本と中国の古臭い医療ではないという事も続けて表現していければと考えています。